bladerunner2049を観ました。思い浮かんだことをつらつらと書いていきたいと思います。 (ネタばれはないです。ただ長いです。) 映画はジョイを演じたアナ・デ・アルマスが良くてそれだけで観てよかったと思った。 では映画全体を通してはどうだったのか? …
「惑星ソラリス」という映画を見た。どんな映画?と聞かれたらなんて答えるだろうか。ふと、”行き止まりの壁に映されたシネマ”という言葉が浮かんだ。しかし、全然説明になっていない。それはもどかしい。今から上の言葉をもう少し言語化していきたいと思う…
may88seiji.com サイトを公開しました。 これから、こちらでなにか文章かいていこうと思います。
風吹いて響く冷たさ冬の朝 ー冬の朝 やっと明けても夜の寒さがそのまま残っている冬の朝である。
寒波来てみなの口もと白き花 ー寒波 日本付近を西から東へ低気圧が通り抜けたあと、大陸からの寒気団がもたらす厳しい寒さ。
寒波来て耳のかたちをしかと知る ー寒波 日本付近を西から東へ低気圧が通り抜けたあと、大陸からの寒気団がもたらす厳しい寒さ。 寒波くるや山脈波璃の如く澄む 内藤吐天
冬深く触覚伸ばす車かな ー冬深し 一年で寒さの最も極まる時期のこと。積もった雪や北風に吹かれる枯れ草、防寒着に身を包む人々など、どこを見ても冬真っ盛り。春が待たれる日々である。 冬深し柱の中の濤の音 長谷川櫂
くしゃみして触れる温度差身と心 ー嚔 鼻の粘膜が刺激されて出る。嚔の際に発する音がそのまま名前となったとも言われる。
声の跡交わるくぼみ朝の雪 ー雪 水蒸気を多量に含んだ空気が上昇し、上空で冷却され、昇華され、結晶となり、雪となって降ってくる。昔から月雪花とたたえられ、雪は冬を象徴し美しい景観を呈する。地方によって降雪量の差が大きく、その趣も生活への影響も…
窓の外闇に融けゆくむつのはな ー雪 水蒸気を多量に含んだ空気が上昇し、上空で冷却され、昇華され、結晶となり、雪となって降ってくる。昔から月雪花とたたえられ、雪は冬を象徴し美しい景観を呈する。 六花。牡丹雪。小米雪。粉雪。綿雪。雪空。 下京や雪…
泣く赤子だまる雨音寒の内 ー寒の内 寒の入から寒明までの約三十日間のこと。寒稽古をはじめいろいろな行事がある。 乾鮭も空也の痩も寒の内 芭蕉
冬電車はこびし視線雨こえる ー冬 立冬(十一月七、八日ごろ)から立春(二月四、五日ごろ)の前日までをいう。 鉄板を踏めば叫ぶや冬の溝 高濱虚子
冬の朝世界つくりし君の声 ー冬の朝 やっと明けても夜の寒さがそのまま残っている冬の朝である。 オリオンのかたむき消えぬ冬の朝 稲畑汀子
屋根の猫雲間ながれて冬日向 ー冬日向 冬の一日と冬の太陽の両方の意味で使われる。歳時記によっては「冬の日」「冬日」と別立てのものもある。冬は日照時間が短く、すぐに暮れてしまう。それだけに昼間の日差しをいっぱいに浴びたいという思いがこもる。雪…
湯にふれて握るつめたさ冬の暮 ー冬の暮 冬の夕暮れ。日没とともに一気に冷え込み、早い時間からあちこちに明かりが灯る。寒々とした情景であるが、どことなく生活感が漂う。
冴ゆる夜上げるファスナー踏むひかり ー冴ゆる夜 寒さが厳しく、あらゆるものに透き通ったような、凜とした、冷たさを感じること 。 風さえて今朝よりも又山近し 暁台
白い砂浜に黒いワンピースの女性が背筋を伸ばして裸足で立っている。 髪は長くてうつむいている顔は見えない。 彼女はなにかに耳をすますようにじっとしていたのだけれど、風がやむのと同時に倒れるように身体を傾けて脚を前に出した。 顔をあげた彼女は助走…
凍空の暗きに浮かぶ白き爪 ー冬の空 本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側は冷たい青空の日が多いのに対し、日本海側は厚い雪雲に覆われる日が多い。 冬空の水より深き朝かな 青木月斗
故郷きて変わらぬ姿寒昴 ー寒昴 冬の夜空に冴え渡る星は美しいが、特に牡牛座に属するスバル星の輝きは印象深い。「すばる」はもともと日本語で星が集まってひとつになるという意味。
冬田暮れあかり運びし電車かな ー冬田 稲を刈り取ったあと、切株も黒くなって荒寥とした田をいう。 雨水も赤くさび行冬田かな 太祗
冬景色光を添える白の月 ー冬景色 草も木も枯れはてた冬の景色である。枯木ばかりの山や、草が枯れ伏した野原など寂寞としたものがある。 夕暮を惜む隙なし冬げしき 支考
朝の街光を染める冬霞 ー冬霞 風のない日など、うっすら烟ったように見える冬の霞。 冬霞古都の山なみ低かりし 稲畑汀子
雲とけて影を薄める冬茜 ー冬茜 単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。類題に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕…
空は布きらめく川面冬の朝 ー冬の朝 やっと明けても夜の寒さがそのまま残っている冬の朝である。 五時はまだ星の綺麗置く冬の朝 稲畑汀子
影の層たすは足跡冬木立 ー冬木立 冬木の立ち並んでいるものをいう。 砂よけや蜑のかたへの冬木立 凡兆
日々の孤独 闇でうごく 求めたはずの時間 身体は弛緩 行ったり来たり とまる物語 つまらないね 無音に包まれたまま 立ち上がるのはまだ もてあそんでるのは もてあましてるから あの日の僕に嫉妬 あの時気づけばきっと なんてね もうすこし こころのこし こ…
赤い凧風を孕むも眠りし子 ー凧 本来凧は子供に遊びというよりは、地区対抗の競技で相手の糸に絡ませて切り合う凧合戦が行われた。ことに四月の長崎の凧揚げは有名である。紙鳶。鳳巾。いかのぼり。いか。はた。奴凧。 凧かけてさびしき夜の柱かな 土朗
ビルと影切れ目あらはす冬の朝 ー冬の朝 やっと明けても夜の寒さがそのまま残っている冬の朝である。 烏ばかり静かにならぬ冬の朝 曾良