散歩

夕方、散歩に出かけた。

道路に出て、影と時刻を見ると陽が伸びているなあと感じる。風が心地良くて、この時期のこの時間、世界は変化の途中でいろんなものが曖昧になり、混ざって溶けているようなこの景色が好きだなと思う。

ずっとこのままだったらいいのに、と思いながら、ずっとこのままではないものだから惹かれているんだ、とも思う。ふたつの気持ちは一歩を踏み出すたびに揺れ動く。

散歩の文字通りに歩を散らして、世界をかき混ぜるのを微かに手伝いながら、その景色を楽しんだ。

 

 

 

 

 

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