地球を透かす

丸い器に空気と水をいれる。激しく揺さぶりながら、ある一方から熱で暖める。すると、器のなかでいろいろなショーがはじまる。それは雨や雪、虹だったりする。器とは地球のことで、私たちはその内からショーを見る。今は雨が主役で舞台は水浸し、梅雨の長雨を見てそんなことを考えた。

「地球がガラスの球体だったらいいのに」

ふと、そんなことを思う。その思いつきを拡大してみると、それはとても愉快なものだった。

もし地球が透明だったなら、内から地球を透して、その向こうに雪も雨も雲も嵐も虹もオーロラも、その全てを一度に楽しむことができる。すごい。(この場合、地球が透明なことによる天気への影響は考えていない)

現実ではそんなことは到底無理な話。けれどIpadを空にかざせば星座を見ることができるように、地球にIpadをむけたら向こう側の天気を見ることができる、誰かそんな風にはしてくれないだろうか。