線路は電車の通る路でありながら、相対する二つの世界の境界でもある。 踏切をわたる時、自らはあちらとこちら、どちらにも属していると言えるし、いないとも言える。どこまでもつづく線路、右目と左目に映る景色の違いを目の前にして、一瞬、自身がどこにい…
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