気まぐれに好きな詩を載せる 「詩の好きな人もいる」

詩の好きな人もいる

 

そういう人もいる

つまり、みんなではない

みんなの中の大多数ではなく、むしろ少数派

無理やりそれを押し付ける学校や

それを書くご当人は勘定に入れなければ

そういう人はたぶん、千人に二人くらい

 

好きといってもー

人はマカロニスープも好きだし

お世辞や空色も好きだし

古いスカーフも好きだし

我を張ることも好きだし

犬をなでることも好きだ

 

詩が好きといってもー

詩とはいったい何だろう

その問いに対して出されてきた

答えはもう一つや二つではない

でもわたしは分からないし、

分からないということにつかまっている

分からないということが命綱であるかのように